研究会・シンポジウム
Activity
実施報告
- シンポジウム
「舞台芸術のアーカイブをめぐって」
日時:2015年12月7日(月)13:00〜18:00
会場:早稲田大学 小野記念講堂
13:00〜15:00 第一部 アーカイブと実践
登壇者:小沢 康夫氏(一般社団法人 日本パフォーマンス/アート研究所)、久野 敦子氏(セゾン文化財団)、森下 隆氏(土方巽アーカイヴ)
15:30〜18:00 第二部 劇場とアーカイブ
登壇者:神山 彰氏(明治大学・元国立劇場)、中島 豊氏(新国立劇場)、佐藤 まいみ氏(彩の国さいたま芸術劇場)
聞き手:岡室 美奈子(演劇博物館館長)、児玉 竜一(演劇博物館副館長)
舞台芸術にさまざまな立場で関わる方々を招聘し、舞台芸術のアーカイブの現状を多用な角度から検証した。上演、保存、継承、発展。舞台芸術のアーカイブには様々な段階があり、それぞれに異なる場所や人が関わっている。本シンポジウムでは舞台芸術に様々な立場で関わる方々を招聘し、舞台芸術のアーカイブの現状をいくつかの異なる角度から検証した。 第一部「アーカイブと実践」では上演・研究という二つの「実践」と密接に結びついたアーカイブ活動についての事例をご報告いただいた。上演からアーカイブまでを一つのサイクルとして実践するTokyo Experimental Performance Archiveと、ダンスの実践として「アーカイブ」のあり方を試行する「ダンス・アーカイブの手法」、そして研究の実践の場としての土方巽アーカイヴ。三つの実践を通してアーカイブの可能性を探った。
第二部「劇場とアーカイブ」では劇場内にライブラリーを併設する三つの劇場に関係する方々をお招きし、舞台映像や周辺資料の保存と活用・デジタル化についての現状と課題についてお話をうかがった。来たるべくデジタル・アーカイブの時代を見据え、劇場が果たすべき役割を検討する場となった。